NISAでの運用の売却タイミングを考える(節税メリットを重視する)

2017〜2018年のNISA枠で買付していた投資信託を売却しました。

買付をしてから2〜3年しか経っておらず、最大5年の枠もあるのにもったいないと思われる方もいるかもしれませんが、自分は今回のタイミングで問題ないと判断しています。

いわゆる出口戦略というやつですが、今回はこの判断について詳しく書いていきたいと思います。

ざっくり言ってしまえば、想定リターンが確保できたので売却しています。

(なお、記事は通常NISAについて書いていますが、つみたてNISAでも同じ考え方ができると思います。5年の部分を20年に置き換えて読んでみてください。また、米国ETF投資にシフトしている関係で、保有し続けてロールオーバーをするという考えは今回ありませんでした。)

そもそもNISAとは?メリットは?

そもそもNISAは「ある一定期間以内の一定額以内の投資について、利益が出ても税金を優遇しますよ!」という制度です。

例えば、100万円投資して30万円の利益が出たとします。この場合、本来であれば約20%にあたる6万円を税金として払わなければなりません。

しかし、NISA枠での投資であればその税金が免除され、普通に投資するよりも6万円得するわけです。

メリットは「利益に対する税金が優遇される」という点です。

NISAで5年間運用した場合の例(金融庁HPより)

NISA枠を有効活用する方法

NISAを有効活用するのであれば、メリットである”税金の優遇”を最大化することが重要です。

そのためには、

  1. 5年以内で最も伸びる商品を買う
  2. 5年以内で利益が最大となるときに売却する

シンプルですね。これにより利益の20%分の税金が優遇され、商品の値上がり分がそのまま自分の利益となります。

でも、こんなことプロでもできないことです。タイムマシンが必要です。

なので普通の人は、

  1. 5年以内で最も伸びると思う、または、無難に伸びてくれると思う商品を買う
  2. 5年以内で利益が最大であると思う、または、利益を確定しても良いと思うタイミングで売却する

こうなります。”思う”という主観が入ります。自分の判断を信じるしかないです。

こう見ると、通常の投資とあまり変わらないですよね。

通常の投資と異なる点は何か

誰しも必ず損をするとわかっているものには投資しませんし、可能な限り利益が最大になるように(+リスクを上げすぎないように)組み合わせやタイミングを考えながら買付や売却を行います。

これは通常の投資と変わりません。

ただ、NISAでは”5年以内”という追加のルールがあります。

もちろん通常の投資にも期間という概念はありますが、長期間保有することで無視する人もいますし、NISAよりも短い期間を投資スパンとする人もいます。

NISAで重要なのは5年以内という明確な制約があることです。

これがあることで、”NISA枠での投資”は”通常の投資”よりも難しいものになり得ると個人的には思います。通常の投資に”5年以内”というルールが追加されているのです。この追加ルールで判断を誤らないようにしたいところです。

利益を確定しても良いと思うタイミングとは

出口戦略の記事なので、”無難に伸びてくれると思う商品”というのは今回議論しません。

では、売却のタイミングにある”利益確定しても良いと思うタイミング”とはいつなのでしょうか。

 

先程、書いたとおり主観です。

そこで自分は”想定利益に到達したとき”としています。

”無難に伸びてくれると思う商品”を選ぶ際に、想定リターンということを考えた方もいると思います。そのリターンに到達したら売却するのです。

想定したリターンに到達してから評価額が下がったら後悔しますよね?もしかしたら、まだ収益が伸びる可能性もありますが、そう言い続けて1年後には暴落が来るかもしれませんよね?

特に先進国株や新興国株などリスクの高い商品を購入している人はこういった見極めが重要になってきます。

今回の売却について

2017〜2018年に買付を行った投資信託を売却したのですが、状況は

  • 投資額約160万円
  • 株式70%、債券30%
  • 上記比率で先進国70%、国内20%、新興国10%
  • 買付時の想定リターン5%
  • 評価損益は +50万円ほど(+31%相当)
  • NISA枠は5年なので、残りの非課税期間は2〜3年

当時は他の投資もしていたので、120万円の枠をすべて使い切れていません。

具体的な商品は省略しますが、先進国株式が50%ほどのややリスクを高めたポートフォリオです。投資初心者向けの書籍を数冊読んで組んだものですが、振り返ってみると懐かしいです。

先進国株式の伸び率が7%程度と最も高いと考えたとき、他の国内株式や各国債券のリターンを含めると5%ほどのリターンを想定していました。

年率5%でNISAの非課税期間である5年間運用したとすると、評価額は+28%になります。

現状の+31%は年率+5.5%相当の伸びで、想定リターンを上回った投資ができている状態になります。

 

残年数があろうとなかろうと、想定していた収益がすでに得られている(=想定していた税金の優遇が獲得できる状態である)のであれば、売却してもいいと判断しました。

重要なのはNISAのメリットである「利益に対する税金が優遇される」ことがしっかりと達成できることです。収益を得ることはNISA枠でなくとも達成可能です。

売却しないという選択肢

もちろん、残り2〜3年でまだ収益が伸びる可能性もあります。

例えば今後2年間でさらに+5%ずつ伸びれば、評価損益は80万円ほどになります。30万円も得ですね。

逆に今後2年間で評価額が下落する可能性もあります。例えば、収益が現在の+50万円から+20万円になってしまう可能性もあります。その場合は2年間追加投資して、30万円も損してしまいます。

 

どっちになるかわかりません。もっと増えるかもしれないですし、もっと下がるかもしれません。

 

ただ、今回の売却で重要なのはNISA枠のメリットがどの程度あったかです。

今後2年間で+5%ずつ伸びた場合に得られる+30万円のうち、NISAで得するのはその20%の6万円です。NISAで30万円得しているわけではないことに注意してください。

売却後に同じ投資信託を再購入して2年間運用したとしても、同じ+30万円が得られます。(もちろん、NISA枠ではないので、6万円の税金が取られます。これがNISA枠のメリットであり、今回売却することによる機会損失です。)

逆に今後2年間で下落があり収益が+20万円になってしまった場合も同様で、NISAで得する額が今現在売却したとき基準で-6万円されてしまうことになります。それでもNISA枠を使っていたことで20万円の20%である4万円は優遇されていることになります。

 

タラレバを並べてしまいましたが、どうなるかわからないから、”利益確定しても良いタイミング”、つまり”想定利益に到達したとき”売却してしまうのが良いと考えたのです。

そして、判断を謝らないために、NISA枠で得するのは税金分だけであることを念頭に判断しなければなりません。

5年以内に”想定利益に達しなかった”場合にどうするか

あり得るシナリオですよね。選んだ商品が悪かった、想定が甘かった、運が悪かった。理由はいろいろと考えられます。

その理由次第だと思いますが、過去5年間の経験から追加で5年間同じ商品に投資をして”5年以内に想定利益に達するか”を考えて、ロールオーバーするかの判断をすればいいと思います。

たまたま暴落があったために運が悪かっただけと考えるのであれば、ロールオーバーするのがいいでしょう。

商品選びが間違っていた、投資に対する考え方が5年前は不十分だった、と考えるのであれば組み替えて別の商品を買うのがいいと思います。

最後に

出口戦略という記事タイトルのため、買付がすでに終わっていて、売却のタイミングを迷っていることを想定しての記事となっています。

ただ、本来であれば、買付の時点で想定リターンという指標があり、そのルールに従って売却するのが理想です。

 

また、NISAとは税金の優遇制度であって、使わなくても損するものではありません。使わなければ、本来の税金を払うだけです。

投資をして利益が出たときに、NISA枠だったために少し得してラッキーくらいの気持ちで利用するのもいいと思います。

無理に優遇の最大化を目指すことで、余計に損することは避けなければなりません。