米国ETF投資を本格的に始めてからまだ3ヶ月ですが、いきなり大きな値動きを目の当たりにしています。コロナウィルス、ロシアの原油減産拒否、それらに対する各国の対応などが要因でしょうか。細かなことはわかりません。
リーマンショックと比べるとまだまだ大暴落とは言えませんが、状況とどう感じているかを残しておきます。
市場の状況
保有しているETFはVTI、SPXL、 TMF、BNDの4種ですが、ここ3日の動きだけでも凄まじいボラリティでした。

起床時に前日終値のスクショを撮っていました(終値のため、画像の日付は+1日されています)。SPXLは -14.6% → -28.7% → +27.0%と大きく動いています。
BNDですら、3/12(画像の3/13)に-5.4%という動きをしています。レバレッジドPFのバッファとして組み込んでいるのに、この値動きです。他よりはマシですが、荒れた相場であったのがよりわかります。

昨日(3/13)までの価格データを用いて、1ヶ月前の価格を基準に値動きをプロットしたグラフです。2/13の価格を1.00としたときの値動きになります。
SPXL(青)は -50%のラインを割り、一時的には-65%まで下がってました。
一方、TMF(橙)は一旦+70%近くまで伸びたものの、現在は+20%ほどの位置にいます。

SPXLとTMFで取得可能な日次価格データから、それぞれの日の前月比(MoM)をプロットした図がこちらです(以前の描いたものの改訂版です)。
橙色の矢印で指している点が2/13 ~ 3/12の1ヶ月間での値動きになりますが、グラフの左端、つまりSPXLが大幅に値下がりしたプロットとなっています。
SPXLやTMFは2009年頃からしかデータがないのですが、今回のSPXLの下落は1ヶ月単位で見ると過去最大のものであったことがわかります。
投資状況と対応
VTI投資
VTIの積立はホールドしたまま、何も動かしていません。
先月までは投資額に対してプラスで推移していましたが、現在は-17%ほどです。
レバレッジドPF
SPXL 40%、TMF 30%、BND 30%のレバレッジドPFはリバランスを2回行いました。
もともとSPXLの平均買付額は低かったのですが、今回の下落で評価額がさらに落ちて乖離が発生していました。
リバランスのタイミングとしては、SPXLの割合が32%以下となった時点、つまりSPXLの相対的な価値が20%下がった時点で行っています。
3ヶ月毎などの定期的なリバランスがいいのか、一定の乖離があったときのリバランスがいいのかは意見が分かれそうですが、今回は20%の乖離というルールのもと実施。この辺りはもう少し検証が必要かもしれないです。
3/3にTMFとBNDを買付し、レバレッジドPFの運用を始めましたが、現在合計の評価額は投資額に対して-16%ほど。リバランスをしたため、SPXLがある程度値を戻せば収益は出る形になります。
下落を受けて
正直なところ、SPXLの下落を受けてリバランスによる収益が得られるとポジティブに思ったくらい、悲観的にはなりませんでした。それよりも「こんなに動くのか!」というような驚きのほうが大きかったですね。
生活防衛資金を確保済み + 独身 + サラリーマンであることが一番の要因です。それ以外にも過去の下落率などを把握していたこと、他の投資で含み損を抱えることを経験していることなどもプラスに働いていると思います。いろいろと経験は積んでおくものですね。
米国株は不定期ですが、暴落がいつかは起こります。リーマンショックを経験された方が書いたブログもいくつか読んだことがありますが、どういった状況になるのかイメージだけでもできると耐性がつくかもしれません。Twitterで流れてきた記事ですが、一つ紹介します。
今後の投資方針
変わりませんし、変えません。
- レバレッジドPFで一定以上の乖離が発生すれば、リバランスを行います。
- まとまった資金ができたらVTIかレバレッジドPFに追加投資します。
- 月1程度でデータをまとめつつ、資産の管理を続けます。
最近読み終えた「敗者のゲーム」から引用すると、
マーケットは常に人を驚かせてきたし、今後もそれは変わらない。市場の現象的な面は毎回違って見えるものの、本質的な部分は見事に変わらない。
チャールズ・エリス著 『敗者のゲーム』原著第6版 11章より
市場も変わらないからこそ、決めたルール通りに運用をひたすら続けるだけです。