edXで美術史を勉強してみた

知り合いからedXというオンライン学習サイトなるものを紹介され、試しに一講座をGW中に進めてみました。

選んだ講座は美術史。

絵画鑑賞は趣味で、美術館目的の旅行にも何度も行っているのですが、美術史を体系的に学んだことはありません。

今回は美術史を学んでみたということよりも、どちらかというとオンライン学習サイトを使ってみたという点についての記事です。

edXとは

edX

Access 2000 free online courses from 140 leading institution…

オンライン学習サイトと書きましたが、正確にはMOOS(Massive Open Online Course)と呼ばれ、直訳するなら”大規模公開オンライン講座”とでも言いましょうか。ちなみに、”ムーク”と読むそうです。

こういったサイトはいろいろとあるのですが、今回自分が利用したedXというサイトです。ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学が提携して2012年に作られ、今では世界中の有名大学が参加して様々な分野の講座を提供しています。日本からも京都大学、東京大学、大阪大学、東京工業大学が参加しています(2020年5月現在)。

様々な分野の講座と言っても、コンピューターサイエンス分野の講座が非常に多いです。また、基本的に英語のコンテンツが多いため、合わない人も多いかもしれません。

受講した美術史の講座について

自分が受講したの講座は、「European Paintings: From Leonardo to Rembrandt to Goya」。サブタイトルは「Uncover the meaning behind the art of the great painters from 1400 to 1800.」となっています。

マドリード・カルロス3世大学というスペインにある公立大学の先生が開いている講義で、タイトルの通り1400〜1800年の西洋美術、美術史的にはルネサンス、バロック、ロココ、新古典主義あたりを網羅したものでした。

講義は、①8分前後のビデオ、②2〜3問の小テスト、を繰り返す形式。6回ほどのサイクルを1 Weekの講義としており、7 Weekまで続きます。

8分のビデオで1人の画家を紹介している回が多く、たまに2人、そして時代背景の説明などに1回を割く場合もありました。

画家を紹介する際は、代表作や作風がわかる絵を2〜3枚ほど紹介。絵の説明はもちろん、生い立ち、作風、時代背景とその画家の位置づけ、そして画家によっては後世への影響について解説されています。数えてみたところ、講義のタイトルとなっている画家は合計で34人。その他にも、講義中に関連知識として登場する画家が何人もいます。

ビデオにはすべて字幕がついており、再生画面の右側に文章として表示されます。聞き取れなかったところや、再度聞きたいところに文章から飛ぶこともできたり、わからない単語はブラウザの機能ですぐに検索もできます。ある程度の英語力は必要ですが、ネイティブレベルは必要ありません。

また、小テストのほかに10問ほどある試験も計4回ありました。Week 3, 5, 6, 7の終わりや途中にそれぞれあり、それまでの学習を再度振り返る形式となっています。ただし、こちらは$50の追加料金を払った場合のサービスです。試験に合格すると修了証のほか、講義の永久閲覧権が得られる (無料では3ヶ月ほどしか観ることができない)という特典がつきます。

受けてみた感想

一言で言うと、受けて非常にためになりました。

  • コンパクトに整った講義であり、概要を知るにはちょうどいい量であった
  • 確認テストや試験を通して定着度がわかった
  • 気になる講義に戻って復習ができる(講義内、講義間ともに可能)
  • 無料で受けることもできるが、追加料金も高くない
  • 英語の勉強になった

フェルメールを筆頭に、ルネサンス、バロックの数人の画家が好きですが、受講前は好きな画家以外についてはあまり知識がなかったです。今回の講座で各時代の各地域の絵画における変遷が一通りさらえたのは、今後の絵画鑑賞における観点を増やしてくれそうです。

GWという短期間にWeek7分の講座を一気に消化したので、あとからまた見返したいと思ってもいます。試験だけでなく、そういった目的のためにも追加料金を払っています。(もともと良いコンテンツにはお金を払うべきというスタンスでもあります。)

また、美術の勉強という面だけでなく、英語の勉強にもなりました。絵画を解説する際の表現など、あまり馴染みが無かった表現も多く、楽しんでいた自分がいました。

 

概ね満足なのですが、悪い点としては、

  • 1講座8分という短い時間のため、全ては語れていない
  • スペインの大学の先生であるためか、紹介される絵がプラド美術館にやや偏っているようにも感じた

ただ、興味のある部分についてはより調べられるよう、参考図書のリスト(もちろん英語です)、他受講生と議論ができる掲示板のようなフォームも準備されており、きっかけづくりとしては十分と感じます。

特に他受講生の感想や質問はそういった視点もあるのかという気づきも得ることができます。書籍や一般的な動画では見られないことですね。

今後

西洋美術に関する講座はめぼしいものが他にはなかったので、今後は書籍で勉強していこうかと思います。何冊かAmazonで注文したので、少しずつ読んでいきます。分野の偏りがあるのは仕方ないですが、今後さらに増えてくれることを期待したいです。

 

edXではコンピューターサイエンス関連の講座が多く、調べてみるとスキルアップのために受けてみたい講座がいくつかあります。そこで、趣味程度に勉強していたプログラミングをもう少し強化するために1, 2つほど受講しようかと思います。中でも、ひとまずはハーバード大のCS50というコンピューターサイエンスの入門講座が良いのではと思っています。

世の中Stayhomeの流れですが、家でもできることの選択肢の一つとしてどうでしょうか。

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