(記事からの引用)
2020年3月より東京・上野の国立西洋美術館で、2020年7月より大阪・中之島の国立国際美術館で開催される、世界初となる「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」。
本展では、すでにゴッホの代表作である《ひまわり》の初来日が発表されていた。これに加え今回展示が明らかになったのは、フェルメール 《ヴァージナルの前に座る若い女性》(1670-72頃)、クロード・モネ《睡蓮の池》(1899)、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー《ポリュフェモスを嘲るオデュッセウス》(1829)、レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 《34 歳の自画像》(1640)など14点。
来年の楽しみが1つ増えました。
ロンドンのナショナル・ギャラリーは数年前に行きましたが、こんなにも早くまた鑑賞できるとは思わなかったです。
記事で取り上げているのはゴッホ、フェルメール、モネ、ターナー、レンブラントだけですが、公式ページ(ロンドン・ナショナル・ギャラリー展)に15点の作品がまとまっています。
どれもいいものばかりですが、個人的に注目すべき作品はカルロ・クリヴェッリの《聖エミディウスを伴う受胎告知》です。
クリヴェッリはルネサンス初期の画家。彼の作品はパネルにつき一人の人物を描くような祭壇画が多いのですが、今回来日する《聖エミディウスを伴う受胎告知》はそれらとは異なります。さらに、遠近法を使った構図や、装飾・人物の綿密さが素晴らしく、目を向けなければならない箇所が多いです。
ナショナル・ギャラリーに行く前までこの絵を知らなかったのですが、あまりの描き込みの細かさに10分ほど立ち止まって眺めていました。(ホントはもっと観たかったけど時間が……)
カルロ・クリヴェッリと今回来日する絵については以下に記事が詳しかったです。
イタリアのサイトの翻訳のようですが、邦訳だけでなく補足の絵画も入っておりとてもわかりやすかったです。
今回の特別展はゴッホやフェルメールに注目する人が多いと思いますが、ぜひこの絵の前でも立ち止まって細部まで観てほしいですね。